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2018年の国内RPA市場を展望する――アビームコンサルティング・安部氏講演ダイジェスト

急伸して頂点に達した後の急落と、底を打ってからの緩やかな上昇。世に出た新技術がたどる期待度の変遷を「ハイプ・サイクル」としてモデル化した市場調査会社のガートナーは、日本におけるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が近くハイプ・サイクルのピークに達すると予測している。話題が先行した段階を終え、より具体的な成果が問われていく新たな年の始まりに、あらためて確かめたいのが国内RPA市場の現況と、運用の確立に向けた“勘どころ”だ。共著「RPAの威力~ロボットと共に生きる働き方改革~」を昨年11月に上梓、同月30日の「RPA SUMMIT 2017 IN OSAKA」で登壇したアビームコンサルティング株式会社執行役員・安部慶喜氏による講演から、日本のRPAの「いま」を概観する。

2018年の国内RPA市場を展望する――アビームコンサルティング・安部氏講演ダイジェスト

大手から中堅以下へ広がる関心

アビームコンサルティングで顧客企業へのRPA導入を支援する専門チームの統括責任者を務め、コンサルタント・技術者合わせて150人にのぼるチームを束ねる安部氏。講演では冒頭、同社と「一般社団法人日本RPA協会」の加盟企業を調査対象としたRPAへの問い合わせ件数および導入実績のデータを発表し、2017年1月から9月までの間に問い合わせが5,261件、導入が361件に達したことを明らかにした。

ユーザーの属性については「メディアに登場した初期のRPAユーザーが銀行や生保といった金融業で、そのイメージを持つ方もいるだろうが、現在は問い合わせでも実際の導入企業でもメーカーのほうが多くなっている」(安部氏)。とりわけ問い合わせ総数に占めるメーカーの割合は、6割超と圧倒的だ。業種別にみると、メーカーでは「電子機器・精密機械」、金融関連では「保険」「銀行」、サービス業では「人材サービス」「コンサルティング」での導入が目立っている。

またRPA導入の動向を企業規模別でみると、先陣を切った大企業から中堅以下の企業への拡大基調が顕著という。2017年1~6月と、7~9月との比較で、RPAへの問い合わせをした従業員1,000人未満の企業の割合は13ポイント増加し(7~9月合計の60%)、過半数を突破。その背景を安部氏は「特に中小企業は団塊世代の大量退職への対応が急務で、新しい人を採用して成長を待つよりは、ロボットを活用して人のやる仕事を減らす方向にシフトしている。また、会社を大きくするタイミングでロボットを採り入れ、獲得可能な人員に制限されることなく拡大を図るケースもみられる」と解説した。

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