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【決定版】RPAツールの比較(価格・機能)と選定基準

RPAツールの比較(価格・機能)と選定基準

近年、オフィスで導入されるようになってきたRPAとは、「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の頭文字から取った略語である。日本語に訳すと「ロボットによる業務自動化」という意味になる。

ただし、ロボットと聞いて、人型のロボットや工場内で単純作業に従事する産業用ロボットをイメージしてはいけない。RPAは、ブルーカラーの肉体労働を代行する物理的なロボットとは異なり、おもにバックオフィスにおけるホワイトカラーの業務を代行するソフトウェアロボットである。パソコンのアプリケーションの操作やシステム画面を識別して、人間と同じように作業ができるようにするロボットのことを指す。

RPAのしくみを簡単に説明すると、これまでは人間がパソコンなどを使って行っていたディスプレイ画面上の作業が、RPAにルールさえ登録しておけば、自動的に再現処理できるようになる。ビジネスの世界でこれまでロボット化が進んでいたのは工場のライン業務など、製造業の現場が中心だった。しかし、RPAでは請求書の処理やコールセンターの業務など、ホワイトカラーの事務的な業務を自動化できるものとして期待されている。

RPAにできる仕事とは

RPAでおもに自動化できるのは、定型業務だ。つまり、ある決まったワークフローに基づいて処理される事務作業を、ソフトウェアロボットによって自動化できるようになる。これまでITシステムは日進月歩で進化してきたが、システムを操作するには人間がマウスやキーボードなどを操作して、入力する作業が必要だった。また、昨今では、ITが普及し、パソコンでクリエイティブな作業をしているように見えても、実際はファイルをコピー&ペーストしたり、定型的なメールの返信処理に追われたり、数値を入力したりと、人がやらなければならない単純作業を、なかなか減らすことはできなかった。ところがRPAなら、人間がパソコンを操作して時間を費やさなければならなかった定型業務を代行してくれ、しかも高速に自動化して処理してくれるのだ。

具体的にRPAできる仕事は、おもに事務職の人たちが毎日行う定型業務である。これまで、事務職が行ってきたような作業の「動作」を記録しながら、その動作を再現して自動的に作業を繰り返す。そのため、「反復の多い作業」や「データ量の多いもの」「工数や利用するソフトウェアが多い作業」といった定型業務で、RPA導入の効果が期待できる。

例えば、受注業務や伝票記入業務、ダイレクトメールの発送業務、電話・メールなどで受けた問い合わせ履歴の管理、顧客管理システムや在庫管理システム、ERP(基幹業務システム)、SFA(営業支援システム)などへのデータ入力、顧客データのフィルタリングやチェックなどの作業を、RPAで代行することができる。「一度教われば誰でもできるが手間がかかる業務」は、RPA導入で最も効率化できるのだ。

RPAツール導入のメリット

とても便利なRPAだが、導入前にまず確認しておくことがある。それは、RPAでどのような業務を効率化したいのか、それによって得られるメリットは何かを整理し、知っておいたほうが良いということだ。

そこで、RPA導入によって得られるメリットについて具体的に整理した上で、自社に合ったツールを選択・導入することをおすすめしたい。一般的にPRA導入のメリットは、大きく分けて「売上の最大化」「コスト削減」「生産性の向上」の3つが挙げられる。この3つのメリットを見ていただければ、RPA導入は、単にITツール導入の「ITプロジェクト」ではなく、業務改革そして経営改革にひもづく「ビジネスプロジェクト」であることが分かる。

売上を拡大できる

RPAには、これまで人間が行っていた業務の時間を削減しながら、作業の品質も落とさないという強みがある。RPAに作業を担わせることで定型業務の効率化を図りながら、従業員には人間にしかできない業務に専念しもらうことができる。

例えば、営業担当者であれば、企画資料や営業報告書の作成に費やす膨大な手間と時間が削減でき、その分を売上拡大のための営業活動に専念できるようになる。そのため、会社の売上を拡大することができるのだ。

コストを削減できる

RPAは「デジタルレイバー(仮想知的労働者)」であるため、24時間365日働き続けることができ、休日も休憩時間も有給休暇も必要ない。RPAが可能な仕事量は、導入するRPAのクラスやツールにもよるが、人間2~5人分から数十人分にも相当する。そのため、人件費が大幅に削減できる。また、人間のように退職することがないため、人材採用や教育・研修のための人件費や福利厚生のためのコストも削減できる。

生産性が向上する

人間が定型業務のような単純作業を続けた場合、それがどんなに簡単な作業であったとしても、ヒューマンエラーやミスをまったくなくすことはできない。そのため、ヒューマンエラーやミスをチェックする人員も必要となり、人件費もかさむ。その点、RPAなら24時間働き続けたとしてもエラーやミスはゼロであり、生産性は向上する。また、ミスに対するフォローやリカバリーの時間をなくすことができるので、担当従業員が本来すべき非定型な業務に専念できるようになる。

RPAによってヒューマンエラーも回避できる

RPAによる効果は、直接的なものだけではない。RPAによってヒューマンエラーがなくなるということは、過失による思わぬ情報漏洩や、人為的な個人情報や機密情報の流出などを未然に防ぐことができる。さらに、従業員による独断と偏見によるコンプライアンス違反といったトラブルもなくすことができる。

また、RPAの導入によってルーティンワークから解放された従業員は、新たなヒューマンリソースとして活用することができる。よりクリエイティブな業務に専従できるようになれば、そこからイノベーションが新たに生まれるなど、企業はよりアグレッシブな経営戦略を構築できるようになる。

RPA導入の注意点

業務の効率化やコストの削減が大幅にできるRPAだが、実際に導入する段階で注意したいのは、現状ではほとんどのRPAがWindows用ということだ。2018年2月現在では、販売されているRPAツールでMac環境に対応しているツールは見当たらず、Linux環境に対応するツールもごくわずかである。Mac環境やLinux環境で業務を行っている企業はごく一部だと思うが、RPAを導入するのであれば、自社のPC環境を今一度、見直してみよう。

こうしたRPAの利便性に最初に注目したのは、顧客向けの定型的な事務作業が大量に発生する金融業やサービス業である。これまで膨大な人手と時間をかけて行っていた定型業務を自動化することにより、導入先の企業に大きな経済効果を生むことができる。そして、現在では業界を問わず、さまざまな職場でRPAの導入が進みつつある。経理や総務、人事といった間接部門では必ず定型的な事務作業が発生するからだ。RPAはアメリカやヨーロッパで先行して普及しているが、少子高齢化で労働人口が減少し、労働力不足が深刻化している日本でも、今後普及させていく動きが活発になっていくことだろう。

RPAツールとExcelマクロの違い

作業を自動化するというと、「ExcelのマクロとRPAツールとはどう違うのか?」という疑問を持つ方もいるかと思う。では、RPAツールとExcelのマクロでは、どのような違いがあるのだろうか?

まず、Excelでマクロを記録し、それを実行すれば、ある作業を自動化することができる。Excelマクロは、「マクロの記録」機能を利用して一連の作業をExcelに覚えさせ、同じ操作が必要になったときには記録したマクロを「実行」することで、いわば作業の自動化が実現できるわけだ。例えば、「Excel上で作成しているデータを毎週月曜に更新して、それをグラフ化しなければならない」といったルーティン作業があるとする。そのとき、「マクロの記録」を実行して、「データの範囲を選択してグラフウィザードにグラフの形式を設定する」といった、一連の操作を記録しておけばいいわけである。そうすれば、次回からマクロを実行するだけで、同じ作業を繰り返してくれるようになる。

さらに、マクロで作業手順の自動化が可能なのはExcelだけではない。Microsoft Office製品(WordやAccessなど)のほか、Internet ExplorerなどのアプリケーションもExcelのマクロで制御することができる。しかも、マクロなら、作業手順を自動化するのに費用がかからない。

良いことずくめのような感じもするが、マクロで作業手順を自動化できるのはマイクロソフト社のマクロに対応したアプリケーションだけだ。また、Excel以外の複数のアプリケーションを連携させ、一度に自動化処理することはできない。そして、マクロはVBA(Visual Basic for Applications)というプログラミング言語に変換されて記録されるので、VBAを理解していないと高度な作業手順の自動化はできないといったデメリットがある。

一方、RPAツールで作業手順が自動化できるのは、マイクロソフト社の製品はもちろん、さまざまなアプリケーションやウェブアプリケーションが対象となる。しかも、複数のアプリケーションをまたいだ一連の作業も、一括して自動化することができる。企業で発生する定型業務は、複数のアプリケーションをまたいで作業する場合も多いので、より便利に自動化できるといえる。しかも、RPAツールは、ノンプログラミングな上にブラウザライクな画面で直感的に操作できるので、プログラミング知識がない人でも簡単に操作できるというメリットがある。

まとめると、確かに操作手順を記録してそれを再現してくれるという点ではRPAツールとExcelマクロは似ている。しかし、対象となるアプリケーションの範囲や、作業手順の自動化作成の容易さ、メンテナンス性などにおいては大きく異なる。そして、RPAツールは、AIと連携することによって非定型業務を自動化できるなど、将来性においても大きく異なっているのである。

RPAツールベンダーが増加中

これまでのパソコン用アプリケーションと違い、大幅にビジネスの効率化を担うようになってきているRPAだが、その歴史はまだ始まったばかりだ。RPAツールベンダーのパイオニアは、イギリスに本社を置くBlue Prism社だといわれている。2003年にはいち早くRPAツール「Blue Prism」の最初の製品を発売。2005年にはすでにBlue Prismを使用して、金融業界の顧客サービスにおける手作業プロセスの自動化が行われるようになった。

そして現在では、日本のRPA市場の高まりに伴い、国内のRPAツールベンダーも主要なところだけで数十社以上が存在するようになった。さらに、アメリカやヨーロッパなどのRPAツールベンダーも、続々と日本市場へと進出し始めている。

RPAは、2010年頃から金融業界を中心に導入され始め、2015年頃から金融業、サービス業などの業界で普及し始めた。それに伴い、RPAツールの売上も拡大しつつあり、2016年の売上金額は、前年度比4倍増と急激な成長を記録した。さらに、2017年には前年比2.5倍増、2018年には2016年の5倍強、2021年には2016年の10倍強にまで成長すると予測されている(IRT「ITR Market View:AI/RPA市場2017」)。RPAツールの売上増加に伴い、RPAツールベンダーも急激に増えている。

注目のRPAツール(8選)

それではここで、注目のRPAツールをご紹介しよう。RPAツールでは、現在さまざまな製品がリリースされている。その中からRPA BANKがおすすめする、注目のRPAツール8本をセレクトしてみた。

RPAをこれから導入しようと検討している担当者の方や、すでにRPAを導入されている企業の担当者の方を対象に、各RPAツールの概要や特徴、価格などをお伝えしたいと思う。

シェアNo.1評価
WinActor

「WinActor」は、NTTのグループ企業であるNTTアドバンステクノロジが開発した国産RPAツールである。これまでの提供実績は300社を超えており、国内ではシェアNo.1と評価されている。基本的にデスクトップレベルでRPA化するツールだが、2017年10月にNTTデータが提供を開始した「管理ロボ」というソフトをインストールすれば、サーバーによる中央管理が可能になる。

<ラインナップ>

・WinActorフル版
業務自動化シナリオを作成し、自動化シナリオを実行するツール

・WinActor実行版
WinActorフル版で作成した業務自動化シナリオを利用し、シナリオを実行することに特化したツール

・WinDirector
WinActorで作成したロボットを一元的に管理・統制できる上位のロボット管理ソフト

<特徴>

Microsoft Office製品(Excel、Access、Word、Outlookなど)、ERP、OCR(画面イメージのみ)、個別に作り込んだシステム、共同利用システムなど、Windows端末から操作するあらゆるソフトの作業手順を自動化できる。完全日本語対応だ。

<価格>

1台あたりの年間利用料(保守料を含む)は標準価格90万8,000円(税抜)程度

※WinActor実行版は標準版の4分の1強程度の価格

<導入事例>

・クレジットカード契約書への補記業務のロボット化
・家賃契約会員の転居後の新住所情報転記を行う業務のロボット化
・クレジットカード利用者の情報更新業務のロボット化
・日報のダウンロード、サブシステムへのダウンロード業務のロボット化

<インタビュー>

第二公共事業本部 第四公共事業部 第二統括部課長 中川 拓也氏独占インタビュー

国内実績No.1サービス
BizRobo!

ソフトウェアロボット(Digital Labor)の導入・運用を支援するデジタルレイバープラットフォームを提供する「BizRobo!」。400社以上の導入実績があり、国内実績No.1サービスとして高い評価を得ている。RPA導入時の検討準備、体制構築、全社的な取り組みを見据えた展開をサポートし、RPAを初めて導入する企業には心強い存在となっている。

<ラインナップ>

国内No.1 の実績とノウハウで、業務に合わせた最適なRPAソフトウェアの組み合わせで提供している。

・ベーシックロボ
サービス提供の形態が豊富で、1ヵ月間ロボットが作り放題・使い放題の「Trialプラン」、BizRobo!社内で働くロボットを活用できる「BPO(従量課金型)プラン」、月額定額料金でロボットが使い放題の「Rental(レンタル型)プラン」、自社のビジネスモデルや事業計画に合ったプランを提案してもらえる「Business Entry(プロフィットシェア型)プラン」がある。

・ドキュメントRPA
紙の電子管理や紙からのデータ抽出やチェック、システムへの入力等の定型業務まで、書類処理の事務業務をロボットが代行してくれるソリューションを提供。

<特徴>

ウェブサーバーを1台用意するだけで、複数のロボットを作成でき、それらを同時に運用することができる。そのため、大規模なウェブアプリケーションに適している。また、ロボットに覚えさせる業務フローの作成が容易にできるので、担当者がロボットを簡単に作ることができる。日本語によるトレーニングコンテンツも用意し、充実している。

<価格>

要お問い合わせ

※販売代理店などの提供会社によって、買取型、年間利用料型、レンタル型などの提供形態あり

<導入事例>

・情報調査・不正検知ロボット
 価格調査 / 保険料調査 / 特許検索
マーケティングロボット
 コンシェルジェ / レコメンドロボット / ブログ・SNS投稿ロボット
ビジネスプロセス
 契約管理 / 顧客管理 / コールセンター業務
電子取引業務代行
 商品登録 / 受注 / 売上計上 / 在庫連携
その他
 レグレッションテスト / CMSコンテンツ移行

<インタビュー>

代表取締役社長 大角 暢之氏独占インタビュー

グローバルシェアNo.1
Blue Prism

2001年に設立された、RPAの元祖といってもいいようなメーカーのRPAツールの「Blue Prism」。サーバー中央管理型でロボットを管理するので、大規模向けのRPAツールとなっている。情報のセキュリティ面で他社のRPAツールとの差別化を図っているため、きびしいセキュリティ対策機能を持ち、金融機関や大手企業での導入実績が豊富にある。

<ラインナップ>

・Blue Prism
エンタープライズ向けRPAソリューションとして、スケーラビリティ、セキュリティ、コンプライアンスの各機能を提供。最先端のクラウドや人工知能(AI)機能を組み込んだ導入をサポートしている。

<特徴>

汎用性に優れていることから、さまざまなインターフェースへの連携が可能である。また、ドラッグ&ドロップを備えたグラフィカルな描画インターフェースで、操作しやすいという特徴がある。また、ロボット管理機能も充実しており、ロボットの更新に伴うバージョンの管理、スケジュールの管理、ユーザー権限の付与など、さまざまな機能を持っている。

<価格>

3年契約での年間最低利用料が標準価格1200万円(税抜)程度

<導入事例>

・保険会社ロイズ・オブ・ロンドンの保険契約書発行業務のロボット化
・イギリスの携帯電話会社O2のSIMサイズの変更などの業務をロボット化
・そのほか、ING、Zurich、IBM、Nokia、Prudential、Bechtel、Boeing、BNY Mellon、Coca Cola、DeNA、Ericsson、Sony Pictures、Honda Motors、Walgreensなど、製造業、金融サービス、保険、通信、小売業などのさまざまな業種で導入

<インタビュー>

RPA運用の成功は経営戦略への組み込みが肝になるーーBlue Prism日本法人 ポール・ワッツ社長に聞く

高い技術力で業界をリード
UiPath

高い技術力で業界をリードする米国UiPath社は、2017年より日本法人を設立し、国内でも大手金融機関や大手広告代理店などへのRPA導入実績を急速に伸ばしている。「UiPath」は、動作シナリオの作成、実行、管理支援などの機能群をモジュール化。別々の製品として提供することで、小規模から大規模まで幅広く対応するRPAツールである。

サーバーでの中央管理ができるので、大規模な運用ができると同時に、PCにインストールしてデスクトップでの自動化も可能なので、「小さく始めて大きく育てる」RPAソリューションとなっている。なお、2ヵ月間の評価版を用意しているほか、非営利団体、教育機関、小規模企業(売上規模が10,000ドル以下)などに対しては、教育や評価を目的としていれば無償版の提供を行っている。

<ラインナップ>

・UiPath Studio
ロボットのワークフロー作成ツール

・UiPath Robo
稼働するロボットに、人間主導型ロボット(Attended)とロボット主導型ロボット(Unattended)の2タイプを用意

・UiPath Orchestrator
作成したロボットの稼働状況を管理、統制、監視するツール

<特徴>

ブラウザ上のデータやデスクトップアプリケーションなど、あらゆるシステムのデータを取り込める。ロボットのプロセスの変更や追加をする際は、ドラッグ&ドロップによる直感的でわかりやすいインターフェースとなっている。

また、ロボットのスケジューリング、作業負荷管理、報告、監査、監視といった管理業務はすべて集中化できるので、安全性が確保された状態で運用できるのが特徴だ。

<価格>

最小構成(開発環境×1、実行環境×1)で標準価格52万5,000円(税抜)程度

※管理支援機能を含めた大規模な導入の場合、標準価格400万円(税抜)程度

<導入事例>

・ERPシステムへの処理入力業務のロボット化
・請求書処理業務のロボット化
・保険金支払い処理業務のロボット化

<インタビュー>

CEO ダニエル・ダインズ氏独占インタビュー

ロボットとの協働、半自動化
NICE

「NICE」は、元々コールセンター業界の通話記録などを行うソリューションのベンダーである、イスラエルのNice社が手掛けたRPAツールだ。そのため、コールセンターの業務や、顧客メールの管理など、カスタマーサービスに適したツールとなっており、数千席まである大規模コールセンターのような業務環境にも対応可能である。世界で400社以上の導入実績があり、グローバルなソリューションの提供やサポート体制を敷いている。

<ラインナップ>

・NICEロボティック・プロセス・オートメーション
ルーティンワークやバックオフィス業務の自動化ツール

<特徴>

オペレーターなど、ユーザーの操作画面の手順に応じながら、必要な情報をリアルタイムにロボットが表示するので、業務の半自動化が実現できる。また、デスクトップモニタリングという機能により、オペレーターが顧客と対話している際には音声を認識し、顧客の属性、ステータス、購入などのメタデータを自動作成することもできる。半自動化から全自動化まで、総合的な業務効率を改善できるソリューションツールとなっているのが特徴だ。

<価格>

要お問い合わせ

※フロントオフィス作業を支援する製品は低価格、バックオフィス作業を提供する製品は中価格に設定されている

<導入事例>

・不正行為防止プロセスにおける重要度の低い反復作業のロボット化
・異なるプラットフォームからの顧客データ収集作業のロボット化
・コンタクトセンターの提供サービスの処理と管理業務をロボット化

米国RPA市場シェアNo.1
Automation Anywhere

Automation Anywhere」は、2003年に設立された米国Automation Anywhere社が開発・販売するRPAツールである。高いセキュリティと高度な管理機能を持ち 、アメリカにおけるRPAツールとしてはシェアNo.1となっている。バックオフィス系の業務に強身を持っているツールである。

<ラインナップ>

・Automation Anywhere
パソコンなどの事務作業を代行する自動化ツール

<特徴>

機械学習と自然言語処理技術を用いることで、定型業務にとどまらず、一部の非定型業務の自動化までを実現できる。高いセキュリティ基準にも対応可能だ。また、中央管理型のシステムを提供しており、ロボットの一元管理を可能にしている。

<価格>

年間利用料は標準価格100万円(税抜)程度から

<導入事例>

・サービス業の経理部門で請求書発行および確認依頼業務をロボット化
・金融業で会員の入会・退会に伴う入力・更新処理をロボット化
・製造業のプロジェクト管理用ERPの入力作業をロボット化
・製造業の経理部門で経費支払い先のチェックおよびマスタ登録をロボット化
・製造業でグローバル50以上の拠点のシステム利用状況のレポート業務をロボット化
・そのほか、Google、Linkedin、SIEMENS、GM、Dellなどのさまざまな業種で導入

BPM & CRM老舗メーカー
Pega Robotic Automation

米国ペガシステム社のBPM(Business Process Management)やCRM(Customer Relationship Management)を補完する目的で提供されているRPAツール「Pega Robotic Automation」。日本をはじめ、アジア、欧州、北米の35エリアに拠点を構えており、グローバルでの導入支援が可能となっている。

<ラインナップ>

・ロボティックオートメーション
システムとデータの統合し、大量の反復作業の自動化促進ツール

<特徴>

ペガシステム社は、元々30年の歴史があるBPM/CRMのソフトウェアベンダーであるため、「Pega Robotic Automation」には業界トップクラスとなるBPMプラットフォームの主要機能を搭載している。業務の自動化と業務プロセス管理のデジタル化を、同時に実現することが可能になっている。

<価格>

要お問い合わせ

<導入事例>

・支払い請求と集計業務のロボット化

<インタビュー>

代表取締役社長 渡辺宣彦氏独占インタビュー

完全無料でRPAツールを提供
WorkFusion

「WorkFusion」は、日本未進出のRPAソフトウェアメーカーである米国WorkFusion社のRPAだが、ニューヨークを拠点にグローバルで急速な導入が進んでいる。完全無料で提供している「WorkFusion RPA Express」は、すでに世界150ヵ国で25,000以上のダウンロード実績を持っている。また、同社ではディープラーニングのAI技術を取り入れたソリューション提供にも積極的に取り組んでおり、有償版の「WorkFusion Smart Process Automation(SPA)」はRPAと機械学習、OCR(光学文字認識)、チャットボットなどが組み合わされたツールとして話題を呼んでいる。

<ラインナップ>

・WorkFusion RPA Express
完全無料バージョン

・WorkFusion Smart Process Automation(SPA)
有償版の上位互換バージョン

<特徴>

WorkFusion最大の特徴は、完全無料版「RPA Express」が提供されているところだ。また、有償版の「Smart Process Automation(SPA)」については、機会学習、OCR、BPM、チャットボットなど、複数のテクノロジーを組み合わせることによって、事務作業全体の最大85%を自動化できるという点に強みを持っている。

<価格>

要お問い合わせ

※RPA Expressは無料

<導入事例>

・Standard Bank(South Africa)での顧客申込み処理のロボット化
・Axis Bank(India)で顧客向け貿易金融と顧客口座開設のロボット化
・そのほか、金融、EC、農業まで幅広い業種で導入

<インタビュー>

アジア・パシフィック地域マネージングディレクター ローネン・ラムダン氏独占インタビュ― 

■RPAツールの比較一覧表

RPAツール名 ラインナップ 特徴 価格
WinActor WinActorフル版
WinActor実行版
WinDirector
Microsoft Office(Excel、Access、Word、Outlookなど)、ERP、OCR(画面イメージのみ)、個別に作り込んだシステム、共同利用システムなど、Windowsソフトの作業手順を自動化。基本的にデスクトップレベルのRPAツールだが、NTTデータ提供「管理ロボ」をインストールすればサーバー中央管理が可能。 1台あたりの年間利用料(保守料を含む)は標準価格90万8,000円(税抜)程度
※WinActor実行版は標準版の4分の1強程度の価格
BizRobo! ベーシックロボ
スキャンロボ
ウェブサーバー1台で複数のロボットを作成・運用できる。また、ロボットに覚えさせる業務フローの作成が容易にでき、担当者がロボットを簡単に作れる。ロボットの管理者や作成者に向けたトレーニングサービスを用意。 要お問い合わせ
※代理店や提供会社により、買取型、年間利用料型、レンタル型などあり
Blue Prism Blue Prism 汎用性に優れ、さまざまなインターフェースへ連携が可能。ドラッグ&ドロップで操作しやすい。また、ロボットの更新に伴うバージョン管理、スケジュール管理、ユーザー権限付与など、機能も充実。セキュリティ保護が厳しいサーバー中央管理型で、大規模向け。 3年契約での年間最低利用料が標準価格1200万円(税抜)程度
UiPath UiPath Studio
UiPath Robo
UiPath Orchestrator
動作シナリオの作成・実行、管理支援などの機能群をモジュール化し、小規模から大規模まで幅広く対応。ブラウザ上のデータやデスクトップアプリケーションなど、あらゆるシステムのデータを取り込め、変更・追加はドラッグ&ドロップ。スケジューリング、作業負荷管理、報告、監査、監視といった業務をサーバーで集中管理できる。 最小構成(開発環境×1、実行環境×1)で標準価格52万5,000円(税抜)程度
※管理支援機能を含めた大規模な導入の場合、標準価格400万円(税抜)程度
NICE NICEロボティック・プロセス・オートメーション コールセンター業界のソリューションRPAツール。オペレーターなどの操作画面の手順に応じながら、顧客と対話している際の音声を認識し、顧客の属性、ステータス、購入などのメタデータを自動作成して、必要な情報をリアルタイムに表示し、半自動化。大規模な環境にも対応可能で、グローバルなソリューション提供やサポート体制もある。 要お問い合わせ
※フロントオフィス作業を支援する製品は低価格、バックオフィス作業を提供する製品は中価格に設定
Automation Anywhere Automation Anywhere 機械学習と自然言語処理技術を用い、定型業務にとどまらず、一部非定型業務の自動化までの実現。中央管理型システムを提供し、ロボットの一元管理が可能。高いセキュリティを確保し、バックオフィス系の業務に強い。 年間利用料が標準価格100万円(税抜)程度から
Pega Robotic Automation ロボティックオートメーション BPMやCRMの補完目的で提供されているRPAツール。業界トップクラスのBPMプラットフォームの主要機能を搭載。業務の自動化と、業務プロセス管理のデジタル化を同時に実現できる。日本をはじめ、世界35エリアに拠点を構え、グローバルでの導入支援が可能。 要お問い合わせ
WorkFusion WorkFusion RPA Express
WorkFusion Smart Process Automation(SPA)
完全無料版はすでに世界15ヵ国で25,000以上のダウンロード実績。有償版は、機会学習、OCR、BPM、チャットボットなどを組み合わせ、事務作業全体の最大85%を自動化できる。 要お問い合わせ
※WorkFusion RPA Expressは無料

RPAツールを選ぶ基準

RPAのさまざまなツールやサービスを比較してみたが、逆にいろいろありすぎて、どれを選んだらいいのか迷ってしまうかもしれない。しかし、実際のところ、RPAツールの設定のしやすさやRPAツールでできることなど、どの製品を選んでも大差はない。そこで、RPAを選ぶ基準についてご紹介しよう。

RPAツールを導入するにあたっては、「導入規模」「セキュリティ要求度」「ロボットの管理台数」「ツールの価格」を基準として選んでいくのが最良の選択となるだろう。

導入規模

「どのくらいの規模でRPAを導入するのか」によってRPAツールを選ぼう。もし、RPAを大規模に導入したいのであれば、サーバーで中央管理するタイプのRPAツール「BizRobo!」「Blue Prism」「Automation Anywhere」などがおすすめだ。グローバルな展開もあるようなら、サポート体制のしっかりしている「NICE」や「Pega Robotic Automation」を検討してもいいだろう。

とりあえずライトに始めたいというのであれば、デスクトップレベルでRPA化できる「WinActor」や「UiPath」のほか、無料で使用できる「WorkFusion RPA Express」がおすすめだ。

セキュリティ要求度

高いセキュリティを要求するのであれば、サーバーで管理するRPAツールが適している。おすすめなのは、企業のガバナンスやセキュリティ方針に準拠したロボットを開発している「Blue Prism」だ。また、ユーザー名やパスワードを管理するレベルであれば、権限管理、セキュリティ管理を強化しつつある「WinActor」や「UiPath」でも対応できるだろう。ただし、ソフトウェア的なセキュリティについては、どのRPAツールでも対策は施されており、通常の使用では特段気にする必要はない。

ロボットの管理台数

ロボットの管理台数によっても、導入するRPAツールの候補を決めることができる。多数のロボットを管理する必要がある場合には、サーバーによる中央管理は必須となる。「BizRobo!」「Blue Prism」「UiPath」「Automation Anywhere」はサーバー管理機能を持つため、ロボットが多い場合にはおすすめだ。

ツールの価格

自社のRPAに対する予算によっても、導入するRPAツールが変わってくる。「WinActor」や「UiPath」のように、デスクトップレベルでRPA化するツールであれば、年間数十万円~数百万円程度で導入が可能だ。サーバーで中央管理するタイプのRPAツール「BizRobo!」「Blue Prism」「Automation Anywhere」となると、年間数百万円から数千万円程度の導入費用が必要となってくる。

さらにRPAツールを購入しただけではRPAの導入は難しいので、ツール購入費以外にコンサルティング費用も必要になってくる。「とりあえずRPAツールを使ってみたい」という場合には、評価版(2ヵ月間)がある「UiPath」や、完全無料で使える「RPA Express」(WorkFusion社提供)、あるいはクラウド型RPA「BizteX」などを試してみるのもいいだろう。

RPAの導入は慎重に

RPAの導入は、企業ですでに行われている定型業務に大きな変革をもたらし、大幅な業務の効率化やコストの削減を実現する。そのため、RPAツール選びはとても重要だ。(本質的には、RPA導入はスタートで、導入後の運用と拡大が最も重要であることは覚えておきたい)もし選択に失敗すると、それまで進めてきた業務の効率化が急速に行き詰まる可能性もある。そして、代替のRPAツールを再選択することになると、大きな手戻りや再投資が発生する。

RPAの導入後に「やはりこのツールのほうが良かった…」と悔やまないように、ツールを導入した後の利用シーンや、1~2年後を見据えた利用範囲の拡張までをイメージして、慎重にRPAツールを選びたい。

この記事にコメント

2018年3月8日08:35

「人間とロボットが協働」することを前提とした製品コンセプト、「No Human」を目標とした製品コンセプトなど、各社によって製品に対する想いや思想(コンセプト)が異なり、そういった視点から見ても興味深い

2018年3月27日11:22

ロボットの管理台数のところの「UiPath」の説明間違ってませんか?

2018年3月28日20:11

ご指摘ありがとうございます。UiPath社とも確認をいたしまして、修正反映させていただきました。

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