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【入門編】RPAツール8選(2018年3月更新)

RPAは、Robotic Process Automationの略で、これまでオフィスで人がPC上で行っていた煩雑で面倒な作業を、専用のソフトウェアで作成したソフトウェアロボットに代行・代替させる取り組みのことを言う。

RPAのソフトウェアロボットが代替できる業務の適用領域は、主に定型業務、いわゆるルーチンワークの領域が適用範囲となっているが、今後、人工知能(AI)の発展に伴い、判断を伴うような「非定型業務」領域での活躍も期待されている。

RPAで作成したソフトウェアロボットには、以下3つの特徴がある。

正確性 ルール通りに正確にタスクをこなすため、人間の作業に起こりやすいミスや漏れがない。
スピード 圧倒的な処理速度で、24時間365日稼働し続けることが可能。
柔軟性 ソフトウェアロボットの設定変更が容易なため、ルール変更など変化への柔軟性が高い。

 

RPAツール8選 各製品の概要と特徴

注目と期待が高まるRPA。本稿ではRPAをこれから導入しようと検討している担当者の方、またすでにRPAを導入されている企業の担当者の方も対象に、主要な8つのRPAソフトウェアについて各ツールの概要と特徴について、解説をしながら見ていきたい。

 

シェアNo.1評価「WinActor」

シェアNo.1評価「WinActor」

概要

2010年に、NTTの研究所で産まれた国産のRPAソリューションであり、これまでの提供実績は800社を超えている。
当初は、Windows端末上で操作可能なアプリケーションへの単純な繰り返しの入力作業を自動化するツールとして提供されていた。現在は、Windows Server 2016上で動作するサーバー対応型の提供もおこなっており、ソフトウェアロボットに業務を代行させることのできる対象領域は拡大している。

販売元:NTTデータ社(日本)

パートナー:NTTジェトロニクス社、丸紅情報システムズ社、NTTデータイントラマート社、その他

【WinActorソリューションラインナップ】

「WinActorフル版」 業務自動化シナリオを作成し、自動化シナリオを実行するソフトウェア
「WinActor実行版」 WinActorフル版で作成した業務自動化シナリオを利用し、シナリオを実行することに特化したソフトウェア
「WinDirector」 「WinActor」で作成したロボットを一元的に管理・統制できる上位のロボット管理ソフトウェア

特徴

完全日本語対応であり、Office製品 (Excel,Access,Word,Outlook等)、ERP、OCR、個別に作り込んだシステム、あるいは共同利用システムなど、Windows端末から操作可能なあらゆるソフトウェアに対応している。比較的安価な点も特徴である。

事例ロボット/導入事例

  • クレジットカード契約書への補記業務のロボット化
  • 家賃契約会員の転居後の新住所情報転記を行う業務のロボット化
  • クレジットカード利用者の情報更新業務のロボット化
  • 日報のダウンロード、サブシステムへのダウンロード業務のロボット化

WinActor導入3社に聞く__RPAの導入目的の本質、運用体制、求められる人材スキル

業務標準化をロボットが加速させる――YKKビジネスサポートのRPA戦略とは

TOKAIグループが目ざすロボットを活用した経営へのシナジー効果とは

インタビュー記事

第二公共事業本部 第四公共事業部 第二統括部課長 中川 拓也氏独占インタビュー

第二公共事業本部 第四公共事業部 第二統括部課長 中川 拓也氏講演レポート

国内実績No.1サービス「BizRobo!」

国内実績No.1サービス「BizRobo!」

概要

400社10,000体の導入実績を持ち、国内実績ではNo.1サービスとしての評価が高い。豊富な実績に基づいた、RPA導入時の検討準備、体制構築、全社的な取り組みを見据えた展開をサポートし、RPAを初めて導入する企業には心強い存在となっている。

販売元:RPAテクノロジーズ社(日本)

パートナー:アビームコンサルティング社、ソフトバンク社、日立システムズ社、その他

【サービスラインナップ】

ベーシックロボ Trialプラン
BPO(従量課金型)プラン
Rental(レンタル型)プラン
Business Entry(プロフィットシェア型)プラン
ドキュメントRPA

特徴

Webサーバー1台を用意することで、複数のロボットを作成したり、同時に運用したりすることが可能である。
また、ロボットに覚えさせる業務フローの作成が容易なため、担当者はロボットを簡単に作れる点も特徴である。 日本語によるトレーニングコンテンツも充実している。

事例ロボット/導入事例

  • 情報調査・不正検知ロボット
     価格調査 / 保険料調査 / 特許検索
  • マーケティングロボット
     コンシェルジェ / レコメンドロボット / ブログ・SNS投稿ロボット
  • ビジネスプロセス
     契約管理 / 顧客管理 / コールセンター業務
  • 電子取引業務代行
     商品登録 / 受注 / 売上計上 / 在庫連携
  • その他
     レグレッションテスト / CMSコンテンツ移行

インタビュー記事

代表取締役社長 大角 暢之氏独占インタビュー

 

グローバルシェアNo.1「Blue Prism」

国内実績No.1サービス「BizRobo!」

概要

RPAソフトウェアのパイオニアとして「RPA」を世の中に広めたともいわれるBlue Prism。同社では、RPAを「デジタルワークフォース」と表現し、導入企業のIT部門が持つガバナンスやセキュリティ方針に準拠したロボットを開発、ロボットの運用は事業部門が担うことをコンセプトにしている。その為、厳しいセキュリティ保護対策を持つ金融機関や大手企業での導入実績を豊富に持つ。

販売元:Blue Prism社(英国)

パートナー:EY社、Accenture社、Avanade社、RPAテクノロジーズ社、その他

特徴

汎用性に優れているため、多数のインターフェースへの連携が可能な点が特徴である。また、ドラッグ&ドロップを備えたグラフィカルな描画インターフェースを使用できるため、操作しやすい点の評価も高い。
また、ロボットの更新に伴うバージョン管理、スケジュール管理、ユーザー権限付与など、充実したロボット管理機能を持つことも特徴である。

事例ロボット/導入事例

  • BNY Mellon, ING, Zurich, IBM, Nokia

 

高い技術力で業界をリード「UiPath」

高い技術力で業界をリード「UiPath」

概要

大手リサーチ会社Forrester Research 社が発表した”Forrester Wave™Robotic Process Automation, Q1 2017″の中で、RPAの業界リーダーとして認められるなど、その高い技術力で業界をリードするUiPath。2017年より日本法人を設立し、大手金融機関や大手広告代理店などへの導入で日本国内でも急速に実績を伸ばしている。

販売元:UiPath社(米国)

パートナー:電通国際情報サービス社、伊藤忠テクノソリューションズ社、さくら情報システム社、その他

【ソリューション構成(UiPathプラットフォーム)】

「UiPath Studio」 ロボットのワークフロー作成ツール
「UiPath Robot」 稼働するロボットには、人間主導型ロボット(Attended)とロボット主導型ロボット(Unattended)とがある
「UiPath Orchestrator」 作成したロボットの稼働状況を管理、統制、監視するツール

特徴

Webブラウザ上のデータやデスクトップアプリケーションなど社内のあらゆるシステムのデータを取り込めることが可能な点に特徴がある。
また、ロボットのプロセスを変更したり、追加したい時に、ドラッグ&ドロップによる直感的でわかりやすいインターフェースも特徴である。
さらに、ロボットのスケジューリング、作業負荷管理、報告、監査、監視といった管理業務は、全て集中化されるため、安全性が確保された状態で実行できる。

事例ロボット/導入事例

  • ERPシステムへの処理入力業務のロボット化
  • 請求書処理業務のロボット化
  • 保険金支払い処理業務のロボット化

インタビュー記事

CEO ダニエル・ダインズ氏独占インタビュー

 

ロボットとの協働、半自動化「NICE」

ロボットとの協働、半自動化「NICE」

概要

コールセンター業務、顧客メール管理など、手間と時間を要するカスタマーサービスに適したRPAソフトウェアである。世界400社以上の導入実績があり、グローバルでのソリューション提供、サポート体制がある。また、数千席までの大規模コールセンターなどの環境にも対応可能となっている。

販売元:NICE社(イスラエル)

パートナー:アイティフォー社、ログイット社、RPAテクノロジーズ社、その他

特徴

オペレーターなどユーザーの操作画面の手順に応じながら、必要な情報をリアルタイムにロボットが表示するため、業務の半自動化を実現できる点に特徴がある。
また、デスクトップモニタリングという機能が、オペレーターが顧客と対話している際に音声を認識し、顧客の属性、ステータス、購入等のメタデータを自動作成することも可能である。
半自動及び全自動化まで含めた総合的な業務効率改善のソリューションとなっている。

事例ロボット/導入事例

  • 不正行為防止プロセスにおける重要度の低い反復作業のロボット化
  • 異なるプラットフォームからの顧客データ収集作業のロボット化
  • コンタクトセンターの提供サービスの処理と管理業務をロボット化

 

米国RPA市場シェアNo.1「Automation Anywhere」

米国RPA市場シェアNo.1「Automation Anywhere」

概要

日本IBMとの協業でBPM(Business Process Automation)とRPAとを組み合わせた、RPAソフトウェアである。UiPath、Blue Prismと並んで、世界のRPA市場におけるリーディングカンパニーであり、米国におけるシェアではNo.1である。

販売元:Automation Anywhere社(米国)

パートナー:日本IBM社、日立ソリューションズ社、その他

特徴

機械学習と自然言語処理技術を用いて定型業務にとどまらず、一部非定型業務の自動化までを実現できる点に特徴がある。
Blue Prismと同様、高いセキュリティ基準にも対応可能な仕組みを備えており、中央管理型のシステムを提供し、ロボットの一元管理を可能にしている。

事例ロボット/導入事例

  • Google, Linkedin, SIEMENS, GM, Dell

 

BPM & CRM老舗メーカー「Pega Robotic Automation」

BPM & CRM老舗メーカー「Pega Robotic Automation」

概要

ペガシステム社のBPM(Business Process Management) やCRM(Customer Relationship Management) を補完する目的で、RPA のOPENSPAN 社を買収し、「Pega Robotic Automation」として提供している。日本をはじめ、アジア、欧州、北米の35 箇所 に拠点を構えており、グローバルでの導入支援が可能である。

販売元:Pegasystems社(米国)

特徴

元々30年もの歴史があるCRM・BPMのソフトウェアベンダーであることから、Pega Robotic Automationは、業界トップクラスであるPegasystemのBPMプラットフォームの主要機能を搭載し、業務の自動化と、業務プロセス管理のデジタル化を同時に実現することが可能である。

事例ロボット/導入事例

  • 支払い請求と集計業務のロボット化

インタビュー記事

代表取締役社長 渡辺宣彦氏独占インタビュー

 

完全無料RPAツールを提供「WorkFusion」

完全無料RPAツール「RPA Express」を提供「WorkFusion」

概要

日本未進出のRPAソフトウェアメーカーであるが、ニューヨークを拠点にグローバルで急速な導入が進んでいる。南アフリカやインド等の大手銀行などへの導入を通じて高い成果をあげている。また、MIT(Massachusetts Institute of Technology)出身者で設立された同社は、ディープラーニングのAI技術を取り入れたソリューション提供に積極的に取り組み、フラッグシップとなっているのは、RPAと機械学習、OCR(光学文字認識)、チャットボットなどを組み合わせた有償ソリューション「Smart Process Automation(SPA)」となっている。また、RPAソフトウェア「RPA Express」については、完全無料にて提供しており既に世界150か国で25,000以上のダウンロード実績がある。

販売元:WorkFusion社(米国)

パートナー:Capgemini社、Cognizant社、EPAM Systems社、その他

特徴

最大の特徴は、RPAソフトウェア「RPA Express」の完全無料にて提供している点にある。また、有償ソリューション「Smart Process Automation(SPA)」については、機会学習、OCR、BPM、チャットボットなど複数のテクノロジーを組み合わせることによって、事務作業全体の最大85%を自動化できるという点に強みを持ち、現在のRPAを「RPA1.0」フェーズとした時に、同社では「RPA2.0」フェーズのバリュー提供に強みを持つ。

事例ロボット/導入事例

  • Standard Bank (South Africa)
  • Axis Bank(India)

インタビュー記事

アジア・パシフィック地域マネージングディレクター ローネン・ラムダン氏独占インタビュ― 

 

RPAツールまとめ

以上、現在日本で利用できる8つの主要RPAツールについて、解説してきた。ひとことにRPAツールとまとめられてはいるが、それぞれが異なる特徴を持っていることをお分かり頂けただろうか。

RPAの取り組みの本質は、RPAソフトウェア導入後の運用にあるが、RPAソフトウェアの選定をないがしろにして良いわけではない。1)自社のどのような業務に適用し、2)誰が主導で運用をしていくのか、3)そして、どの程度までのスケール(拡大)を見越しているのか、といった視点を持ちながら、自社に適したソフトウェアを選定することが重要である。

その為にも、RPAソフトウェアそれぞれの違いや特徴、そして実績を把握し、自社の業務の効率化にとって、最も適したソフトウェアはどのソフトウェアとなるのか、的確に見極めたい。

 

 

 

 

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