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「WinActor」とは?価格・使い方・導入事例・特徴まで詳しく解説

定型的業務を自動化できるRPAツール「WinActor(ウィンアクター)」は、営業や販売、財務、経理、人事、顧客サポートなど、企業のさまざまな部門に導入され、必要不可欠な存在となっている。

ここでは、WinActorの特徴はもとより、圧倒的に支持されている理由、動作環境、導入事例、そしてサポート体制などを徹底解説する。

WinActorとは

WinActorは、2010年にNTTアドバンステクノロジが開発した純国産のRPAツールである。
導入企業数は1,000社を超え、RPAツールでは国内シェアNo.1を記録している(2018年4月25日、NTTアドバンステクノロジ調べ)。

NTTグループが培った技術を基にした純国産RPAであることから、WinActorは完全日本語化されている。また、日本語でのサポート体制やマニュアルが充実していることから圧倒的な人気を誇っている。

WinActorの機能と特徴

WinActorの特徴は、Windows PC上で動作するソフトウェアの操作手順をシナリオとして学習し、PCを自動操作できる機能を持つことだ。そのカバー範囲は、Microsoft Office製品(Word、Excel、Access、Outlookなど)やブラウザー(Google Chrome、Internet Explorer、Microsoft Edgeなど)はもちろん、ERPやOCR、個別の作り込みシステム、共同利用型システムなど、あらゆるソフトウェアが対象となっている。これらのソフトウェアを使ったルーティンワーク(定型業務)を自動化することにより、作業に必要な時間やコストを大幅に削減できる。

また、自動化するためのロボットのシナリオ作成について、プログラミングの知識は不要。情報システム部門などのITリテラシーが高い従業員以外でも、簡単に自動化することが可能だ。なお、WinActorを導入するにあたって、特別な環境構築は不要となっており、PCへのインストールのみで使用を開始できる。PC1台からでも動作でき、比較的安価にスタートできることもメリットといえる。

そして、海外製のRPAツールが多い中で、純国産であることはWinActorの大きな魅力だろう。WinActorは、初期設定からすべてのメニューが日本語で表示され、日本語によるマニュアルやサポート体制も充実している。この完全日本語対応が、WinActorのウリともなっている。

WinActorの導入効果・メリット

WinActorを導入して業務を自動化することにより、以下のようなメリットが生じる。

・ルーティンワークにかかる労働時間やコストを削減

ルーティンワークにかける労働時間を削減することで、人件費をカットすることができる。また、そのルーティンワークに割いていた人的リソースを、より知的な業務へとシフトできるようになる。

・単純ミスの防止

誤入力やチェック漏れといった事務作業におけるケアレスミスをなくすことができる。その結果、従業員がチェックするポイントをしぼることができ、労働時間を削減できる。

・短期間かつ低コストで業務を自動化

WinActorを導入することにより、新たにシステム開発するよりも短期間かつ低コストで業務の自動化を実現できる。このことにより、特に期間が限定されていたり、大量処理が必要だったりする業務に対して、柔軟に対応できるようになる。

WinActorの4つのインターフェイス

WinActorでは、以下の4つの自動操作インターフェイスを用いて、さまざまなソフトウェアを操作でき、業務の自動化を実現できる。

・UI識別型インターフェイス

Windows上で動くアプリケーションの操作手順をシナリオ化して、以後は自動で実行できるようになる。

・画像識別型インターフェイス(画像マッチング)

アイコンや入力欄の画像を覚えて、記録したアイコン・画像と同じ形状のものをクリックしたり、同じ入力欄にカーソルを移動させたりできる。

・座標指定型インターフェイス(エミュレーションモード)

マウスの動き、キーボード入力やクリック操作のタイミングを座標で記録し、以後は自動で操作ができるようになる。

・ファイル向けインターフェイス

Excel形式やCSV形式のデータファイルを対象に、ファイル名、シート名、セルの位置を指定して、データの読み取りや書き込みを自動で処理できる。

また、WinActorを全社的に、あるいはバックグラウンド(表示されていないウィンドウでの情報処理)として導入し、一元的に管理・統制したい場合には、管理ロボ(ロボットを監督・指揮する管理運用ツール)「WinDirector」が用意されている。NTTデータが開発したこのWinDirectorにより、サーバー上にある多数の業務シナリオを実行するロボを一元的に管理・統制して各種業務を自動化し、効率的に実行できるようになる。ただし、複数の業務シナリオを同一端末内で実行することはできない。さらに業務シナリオを実行することに特化した「WinActor実行版」のライセンスを追加すれば、複数の端末に業務シナリオを配布し、実行させることが可能となり、処理能力を向上させられる。

WinActorは他のRPAツールとココが違う

RPAツールは、サーバーにインストールして全社的に実行する「サーバー型」と、PCにインストールしてデスクトップで実行する「クライアント型」の2つに大きく分けられる。WinActorは、当初はクライアント型のRPAであったが、2017年9月29日から提供されている管理ロボWinDirectorをインストールすることで、サーバー型RPAにも変えることが可能な「ハイブリッド型」となっている。

また、RPAツールは、業務自動化のシナリオを作成する際に、開発やプログラミングの経験が必要となる専門的なタイプと、開発やプログラミング経験が不要な簡易タイプにも分けられるが、WinActorは簡易タイプとなっている。他のRPAツールと比較してみても、WinActorは容易にスモールスタートできるだけでなく、将来的には大規模な展開も可能となるため、バランスの良い製品だといえるだろう。

WinActor導入の注意点(動作環境・サーバー版等)

WinActorは、Windowsの動作環境のみに対応しており、LinuxやMac OSなどでは動作しない。また、多数のWinActorをサーバー上で一元管理・統制できる管理ロボWinDirectorを導入する場合には、サーバーOSであるWindows Server 2016が必要となる。

■WinActorのおもな仕様・動作環境
対応OS Windows 7 SP1/Windows 8.1/Windows 10/Windows Server 2016
対応ソフトウェア Microsoft Office 2010/2013/2016
※ただし、Windows端末から操作可能であれば、ERPやOCR、ワークフロー/電子決済、個別の作り込みシステム、共同利用システムまで、あらゆるソフトウェアに対応可能
対応ブラウザー Internet Explorer 8/9/10/11
※「雛形作成機能」使用時(FirefoxやChromeは、画像認識を使った自動操作、座標を指定した自動操作によって対応が可能)
対応アプリ開発環境 Microsoft.NET Framework 3.5/4.0/4.5
推奨CPU Intel Pentium4 2.5GHz相当以上
ハードディスク 空き容量500MB以上
メモリー 2GB以上
ディスプレイ XGA(1024×768)以上
※高解像度ディスプレイを使用する場合、Windowsの設定でテキストやアプリのサイズを変更している文字やアイコンのレイアウト崩れが発生する可能性あり

WinActorの使い方

プログラミングや開発の知識がなくても、簡単に自動化シナリオを作成できるのがWinActorの特徴だが、その手順はとても簡単だ。

まず、通常どおり業務操作を行うことで、その操作をWinActorが学習し、シナリオの雛形を作成してくれる(雛形作成機能)。次に、WinActor上のGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)操作でシナリオの動作条件を編集。その後は、記録された業務操作をWinActorが自動で正確に再現していく。

以下に、WinActorの使い方サンプル動画やデモ動画を紹介する。動画を見ることで、WinActorの操作の簡単さをより理解することができるだろう。

指示書作成業務の代行・自動化

コールセンターに届いたデータからWinActorが工事希望日を読み込み、顧客管理システムのデータベースから検索した住所や電話番号などを自動転記する。また、地図ソフトを起動し、目的とするエリア周辺の地図画像をコピーし、書類へ貼り付けるなどの作業も自動化が可能だ。

OCRを駆使して顧客にDM送信する業務の代行・自動化

NTTデータの帳票OCRソフトウェア「Prexifort-OCR」の画像認識テクノロジーを使い、顧客からの返信はがきから顧客情報を抽出。キャンペーンやセールなどの情報をお客様に知らせるDM(ダイレクトメール)の作成作業を自動化できる。また、過去の購入履歴から顧客の絞り込みもできるため、膨大な顧客数を持つ事業でも迅速かつきめ細かい顧客対応を行うことができる。

録画機能により動作シナリオ(アルゴリズム・ルール)を自動作成

WinActorの録画機能を活用することにより、オペレーターのPC操作を解析。操作シナリオを自動作成できる。

シナリオはGUI上で編集可能

WinActorの録画機能を使って作成された自動化シナリオは、GUI操作によって簡単に編集することが可能だ。

WinActorの導入事例と実績

WinActorは、1,000社以上の導入実績がある。大企業にも数多く導入されているが、その代表例を紹介しよう。

・楽天カード株式会社

楽天グループの一員である楽天カード株式会社では、PC操作を中心に、直接顧客データなどの更新を行わない作業12種類を抽出し、自動化。WinActor導入後は、作業時間や作業人数の約75%削減を実現した。

・東京ガス株式会社

東京ガス株式会社は、首都圏のエネルギー供給を担っている世界最大の都市ガス事業者だが、すべての業務を自動化するのではなく、人とロボットが行う作業の役割を明確にし、作業分担を実施した。WinActorの導入により、ロボットによる自動化の対象とした業務全体の約70%を自動化することに成功し、バックオフィス業務を年間約270時間削減できた。

・株式会社エクシオテック(旧:池野通建株式会社)

株式会社エクシオテックは、電気・通信の建設から保全までの業務を行っている。複数のアプリケーションを使用するため、PC操作が煩雑となり、ヒューマンエラーによる入力ミスが発生したり、時間外労働が増えたりする原因にもなっていた。そこで、受注処理業務にWinActorを導入。1つの工程への適用だけで、年間90万円のコスト削減を実現した。

WinActorの価格・ライセンス

WinActorを導入しようと考える場合、NTTアドバンステクノロジの販売代理店に、WinActorの見積もり依頼や、トライアル・体験版(評価版)などの申込みを行うことが必要だ。価格(年間ライセンス料)についても販売代理店・販売特約店への問い合わせとなるが、NTTアドバンステクノロジでは、WinActor(version 5)のフル機能版(シナリオ作成、実行の両方の機能を利用可)が90万8,000円、実行版(シナリオ実行機能のみ利用可)が24万8,000円(付随サービスは含まず)という参考価格を表示している(2018年6月現在)。

なお、WinActorは、インストールする端末ごとに料金が発生する、年額ライセンス制となっている。具体的な費用については、同一のユーザー(もしくは同一グループ企業)でのWinActorライセンス契約が一定数以上になるとボリューム割引を提供しているところもあるため、販売代理店・販売特約店で確認していただきたい。

体験・入門セミナーを開催

WinActorは、PC1台にインストールする小規模なスタートからでも導入可能なだけではなく、管理ロボWinDirectorも導入して大規模な展開もできるなど、柔軟に運用できるのが魅力だ。

導入時のマニュアルから運用、さらにサポートまで、完全に日本語で提供されており、入門編として最適なRPAツールだといえる。なお、WinActorのことをもっと身近に知りたければ、無償の体験・入門セミナーも開催されているので参加してみるのもいいだろう。

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