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オリックス、RPAで処理件数8倍、処理単価6分の1、動き出すグループ展開(前編)

リースやレンタル、不動産開発、保険業などのサービスを多角展開しているオリックスグループ。時代に応じた柔軟な事業戦略によって、直近3期の純利益は過去最高を更新し続けている。グループの各種業務を受託する沖縄の拠点では昨年から、ソフトウエアのロボットで定型業務を効率化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を業務改善の一環として導入。その成果を踏まえ、このほどグループ各社でもRPAを本格的に運用できる体制が整った。急速にRPAの活用を拡大する背景には何があるのか。取り組みの経緯と展望を2回に分けて紹介する。

オリックス、RPAで処理件数8倍、処理単価6分の1、動き出すグループ展開(前編)

RPAの運用統括を担う「業務改革室」に見る未来の組織体制

オリックスグループは2016年4月、800人規模のスタッフが営業事務や顧客対応などに従事しているオリックス・ビジネスセンター沖縄株式会社(OBCO、那覇市)においてRPAの試験導入を開始。そこで得られたノウハウをもとに統一的な開発・運用ガイドラインを作成したほか、ハード面の基盤も強化し、17年10月からはグループの7社が各社の業務で順次、RPAの導入に向けた検証と本番運用を開始している。

新たな体制下で、グループ全体としてのRPAの運用を統括するのはオリックス株式会社の「業務改革室」。ソフトウエアやサーバー環境といったプラットフォームをレンタルする制度を設け、グループ各社が、ごく小さい規模からRPAを導入できるようにした。対象とする業務の選定は、グループ各社の判断に委ねる方針で、システム構築の場合に実施するような厳格な投資効果の評価も行わない。ロボットを稼働させるサーバーの保守は、オリックス・システム株式会社(東京都中央区)が担当する。

RPAの全社展開をリードするオリックスの業務改革室には、生産性向上の施策を進めるチームと、ITガバナンスなどの内部統制を担うチームが併存している。“アクセル”と“ブレーキ”を使い分け、どちらにも偏らないというスタンスはRPAの推進においても同様だ。今回の体制構築に携わった業務改革室業務改革第三チームの鈴切俊毅主任は「RPAを広く浸透させるため、現場が習熟するための負担は極力減らしたい一方、運用方法はグループ全体で統一を図る必要がありました。そこで、オリックスが運用するセキュリティやガバナンスに関する規定をとりまとめた手順書に、RPAの運用方法についても記載しました。日々参照してもらえるよう手順書に落とし込むことで、手順書に沿って運用できるような仕組みにしています」と語る。

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