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テクノロジーの力で「働くことを我慢しない社会」を作る──Peaceful Morningの挑戦

» 2020年04月15日 10時00分 公開
[RPA BANK]

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働き方改革が言われる中で、リモートワークや在宅勤務などのこれまでとは違った働き方が珍しくなくなってきている。それを支えているのが日々新しく生み出されるテクノロジーの存在だ。さまざまなテクノロジーが驚くべき速度で開発され、改良され、私たちの暮らしそのものを変えようとしている。

Peaceful Morning株式会社(神奈川県横浜市中区北仲通3-33 関内フューチャーセンター)は、テクノロジーの力を使って「働くことを我慢しない社会」の実現を目指す会社だ。新規事業計画に伴い、一緒に働く仲間を募集しているという。

「働くことを我慢しない社会」とはどのような社会なのか。そして、Peaceful Morning社はこれまでどのような事業を行い、何を目指していくのか。代表取締役社長の藤澤専之介氏に話を聞いた。

「RPA HACKフリーランス」「RPAトレーニング」「コンテンツ制作」──RPA関連の事業を展開

──まずは、Peaceful Morning社の概要と事業内容について教えてください。

藤澤 専之介氏(Peaceful Morning株式会社 代表取締役社長): 2018年9月に創業し、事業に関わっているメンバーは2020年1月時点で14名です。現在は「RPA HACKフリーランス」、「RPAトレーニング」、「コンテンツ制作」の事業を行っています。

「RPA HACKフリーランス」事業は当社で抱える複業・フリーランスのRPA人材を企業に紹介し、開発体制を支援するサービスです。複数の大手企業をクライアントに持ち、現時点でのRPAフリーランスエンジニアの登録者数は200名以上、Google検索順位は「RPA フリーランス」で1位、「RPA 副業」で1位となっています。

「RPAトレーニング」事業はオンラインに特化したRPAツールのトレーニング事業です。当社は2019年5月にUiPath社のトレーニングアソシエイトパートナーに認定されています。トレーニングでは、UiPathアカデミーのRPA Developer Foundation Trainingを当社独自の補助テキストを使いながら進めます。UiPathの開発経験があるエンジニアが週2回オンラインメンタリングを行い、チャットによる質問サポートも受け付けています。受講後のアンケートによると満足度の高い受講生の割合が9割と高く、リピート受講する人もいます。

「コンテンツ制作」事業ではRPA HACKという自社メディアだけでなく、法人向け、メディア向けにコンテンツ提供などを行ってブランディング支援をしています。RPA開発経験を持つライターによる専門性の高いコンテンツが特徴です。

起業のきっかけは「すべての人に平穏な朝が来るように」と思ったこと

──どのような経緯で起業しようと思ったのですか。

藤澤: 大学卒業後に事業会社で経理、法人営業、新規事業開発などさまざまな経験を経て、2018年9月にPeaceful Morningを立ち上げました。

Peaceful Morningという社名には「すべての人に平穏な朝が来るように」という想いを込めています。私には2人小さい子どもがいるのですが、子どもは思い通りになりません。朝出社しようと思ったら子どもが家の前から一歩も動かない、ということもよくありました。だんだん自分に余裕がなくなってきて、子どもの送り迎えや食事の時間、お風呂の時間、寝かしつけの時間など、子どもと過ごす時間がタスクをこなすような感覚になっていきました。

そんな時にふと、私の人生で一番大切なものは何だろうと思ったのです。今日が人生の最後の日だとしたら手放せないものは何だろうと思った時、頭に浮かんだのが「妻や子どもとの時間」でした。家族と過ごす時間が最も大切だと思っているのに、タスクをこなすような感覚になってしまっている。これではいけないと思いました。

朝どんなに忙しくても家族と過ごせる時間に感謝したい。余裕を持って仕事も家族と過ごす時間も大切にできるようになりたい。そう考えた時に思い浮かんだのが「平穏な朝(Peaceful Morning)」という言葉でした。一日の初めに、当たり前のことに感謝する時間を持ちたいと思ったのです。そして、自分だけでなく世の中の一人でも多くの人が「平穏な朝」を迎えられるようにしたいという想いから、社名とすることに決めました。

「我慢しないで働ける社会を創る」ための業務自動化

──Peaceful Morning社のビジョンについて教えてください。

藤澤: 「我慢しないで働ける社会を創る」をビジョンとして掲げています。仕事をしていると我慢しなければならないことが多くあります。例えばもっと家族と一緒にいたいけれど残業続きでほとんど顔を合わせることがない、もっと趣味のための時間を充実させたいけれど仕事が忙しくてなかなか時間が取れない、という人は少なくないと思います。

我慢するということは、仕事と趣味であればどちらか一方を犠牲にしているということです。どちらかをあきらめるのではなく、バランスを取りながらできる範囲で取り組むということでもなく、仕事も趣味も同じくらい大切にできるような欲張った働き方を実現したいと思いました。

当社ではリモートワークで全国の仲間たちと連携しながら働けるような仕組みを整え、自分たちからPeaceful Morningを実践しています。通勤時間を気にせずに好きな場所で働くことができるため、仕事も家族との時間も両方大事にすることが可能です。

──Peaceful Morning社の事業を通じ、具体的にどのようなことを実現したいと考えていますか。

藤澤: これまでは大量の仕事を定時までにこなし、家に帰って家族との時間を過ごすことができるのは、一部のスーパーマンだけでした。特別な能力がなければ不可能なことだったのです。しかし、私は特別な能力を持たない普通の人でも、RPAなどのテクノロジーを使うことで我慢せず自由に仕事ができるようになるのではないかと考えています。

RPAなどの業務自動化ツールには、非ITエンジニアでも活用しやすいという特徴があります。プログラミング経験がなくても、簡単な業務であればRPAによって自動化することが可能です。現場担当者が自分の仕事を自動化することにより、残業を減らしたり創出した時間で新たな仕事に取り組むことができるようになります。

RPAのような便利なツールは他にもありますが、まだあまり知られていないのが現状です。当社はそれらをもっと知ってもらい、業務自動化を必要としている多くの人に効果を実感して欲しいと思っています。今注目しているテクノロジーの一つにiPaaSという業務自動化ツールがあります。iPaaSはGmailやTwitterなどのWebアプリケーション同士をオンライン上で連携し、自動化することができるツールです。RPAと同じくコーディングしなくてもドラッグ&ドロップでワークフローが作れるところがポイントです。アプリケーション間の連携はiPaaSで行い、それができない部分でRPAを使うなどの工夫をすれば、職場の業務改善はより進むのではないかと考えています。

中堅・中小企業の中には、社内にRPAで自動化するほどの業務がないと思っているところもあるようです。しかし実際には、短くて簡単な業務の自動化を積み重ねることで大きな効果を生み出している企業もあります。私はむしろ中堅・中小企業の方が、小回りが利くことや新しいテクノロジーに対する抵抗がない分、業務の自動化がスムーズに行えるのではないかと思っています。

社内の業務改善について困っていることがあれば、ぜひ当社に相談してください。さまざまな解決策を提案できると思います。

働き方を変えていきたい人と働きたい

──新規事業計画に伴って仲間を募集しているとのことですが、どのような人材を求めていますか。

藤澤: 現在開発中のため詳しいことは言えないのですが、仕事の自動化を支援する新規のSaaSプロダクトを開発しています。

そのため、新規事業に取り組んだ経験があるなど、新しいことにチャレンジするのが好きな人を求めています。

テクノロジーは今後さらに進化し、それに合わせて働き方はどんどん変わっていくと思います。新しいことに積極的に取り組んで、一緒にこれからの働き方を変えていきましょう!

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