ログイン

  • TOP
  • 有識者に聞く
  • 「時間本位」からの脱却。RPAでアップデートされる三菱重工の“企業文化進化論”

共有する

「時間本位」からの脱却。RPAでアップデートされる三菱重工の“企業文化進化論”

陸・海・空、さらに宇宙をフィールドに事業展開する三菱重工業株式会社(東京都港区)。幾多の国家プロジェクトを担い“日の丸を背負う”メーカーの代表格とされてきた同社は2014年度以降、海外売上高が国内を上回り、グローバル企業としての存在感も増している。そこで急務となっているのが、世界標準に合わせた「企業文化のアップデート」だ。

おりしも日本全国で「働き方改革」が叫ばれる中、財務部門を皮切りに始まった三菱重工の業務プロセス改革では、ソフトウエアに定型業務を代替させるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入。働く人と仕事の関係を見直す過程で、各国拠点を含むコーポレート部門全体の意識改革を目指しているという。

その先頭に立ち、「RPA DIGITAL WORLD 2018」(2018年7月4日に東京で開催)で登壇した同社 執行役員 グローバル財務部長の中山喜雄氏と、同社の業務改革を支援するアビームコンサルティング株式会社 戦略ビジネスユニット 執行役員 プリンシパルの安部慶喜氏に、取り組みの現況と背景、さらに今後の展望を取材した。

(右から)三菱重工業株式会社 執行役員 グローバル財務部長 中山喜雄氏、アビームコンサルティング株式会社 戦略ビジネスユニット 執行役員 プリンシパル 安部慶喜氏
(右から)三菱重工業株式会社 執行役員 グローバル財務部長 中山喜雄氏、アビームコンサルティング株式会社 戦略ビジネスユニット 執行役員 プリンシパル 安部慶喜氏

年6万5,000時間をロボットで創出

「プロジェクト・ダーウィン」。中山氏が財務のトップに就いた2016年にスタートさせた業務プロセス改革プロジェクトは「適者生存」を説いた自然科学者の名前を冠し、激変する時代への適応を訴えている。具体的なプロセスとしては、まず既存業務の 可視化 や 業務標準化 に着手し、翌2017年からRPAの導入が始まったという。

社内では既に、入金引当や消込、支払処理、連結仕訳帳作成、資金繰り表作成などで20体のロボットが稼働しており、近く80体の上積みを予定。ロボットと連携して伝票を自動処理するOCR(光学文字認識)の投入も控えており、これらの効率化によって本社財務部門で年間約6万5,000時間の人的リソースを創出する計画だ。

壇上でRPA活用の経緯と現況を語った中山氏は、これらの背景について「財務経理業務は四半期決算のため、3カ月に1度の周期で非常に忙しくなる。働き方改革のためにも、繁忙期にロボットを活用して(繁閑差を平準化する)ピークカットをしたかった」と説明した。立ち上げに際してのロボット作成は、アビームコンサルティングのエンジニアが担当。“初速をつける”狙いから、特に顕著な効率化が見込める

この記事にコメント

関連記事

RPAが地方の救世主となるーーNTTドコモがめざすRPAを活用したモバイルソリューション

RPAが地方の救世主となるーーNTTドコモがめざすRPAを活用したモバイルソリューション

「チーム」で踏み出すデジタル革命――双日のRPA戦略とは

「チーム」で踏み出すデジタル革命――双日のRPA戦略とは

第4次産業革命は「AI+RPA」で起きる(NewsPicks×RPA BANK)

第4次産業革命は「AI+RPA」で起きる(NewsPicks×RPA BANK)

PC業務の「前」と「後」を総合的にサポートーーNTTドコモがめざす“真の働き方改革”とは

PC業務の「前」と「後」を総合的にサポートーーNTTドコモがめざす“真の働き方改革”とは

「ビジネスに生かすAI」の最前線とは――対談・人工知能学会前会長 松原氏×CogentLabs飯沼氏

「ビジネスに生かすAI」の最前線とは――対談・人工知能学会前会長 松原氏×CogentLabs飯沼氏

「必要な時に必要なだけ」RPAをもっと身近に、そして安心で安全な提供をーークレオの新提案とは

「必要な時に必要なだけ」RPAをもっと身近に、そして安心で安全な提供をーークレオの新提案とは

RPAとAIの「よくある誤解」とは__ RPAエキスパート中川拓也氏コラム「RPAとAIで描く未来より」(後編)

RPAとAIの「よくある誤解」とは__ RPAエキスパート中川拓也氏コラム「RPAとAIで描く未来より」(後編)

RPAに必要なのは「答えではなく問い」—『デジタルレイバーが部下になる日』著者に聞く

RPAに必要なのは「答えではなく問い」—『デジタルレイバーが部下になる日』著者に聞く