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「心を読む機械」が実現!?

アイザック・アシモフが描いた世界が現実に!?急進化を見せる「夢のテクノロジー」とは?

female scientist sitting in laboratory

テクノロジーの発展がめざましい昨今ですが、ステファンアームストロング氏によればビジネスの、それも営業という領域において大きな変化が起きつつあると言います。その変化を言い表すなら、「昔からSE小説に登場したようなビジネススタイルや技術が実現しつつある」といったところでしょうか。これだけでは却ってわかりにくいと思いますので、結論から説明しましょう。

現在、研究が進み実現に近づいているのは、「人の感情を読み取り理解するテクノロジー」です。

例えば、作家としては伝説的な存在であるアイザック・アシモフ(1920-1992)の複数の著作には、マルチバックというスーパーコンピュータが登場します。このコンピューターは人間一人一人の経歴や心理的傾向と特徴、感情の揺らぎを「一種の変数」として分析することでその将来の行動を予測し、犯罪を未然に防げるというものです。こうした夢のテクノロジーが、近い将来に現実のものとなるかもしれないのです。

 

驚異の、「人の心を読む機械」!営業活動における歴史的イノベーションを見落とすな!

Womans eye being scanned for authorization

例えば、これまで数々のノーベル賞受賞者を輩出してきた世界有数の大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者はまさにそのような夢の技術の研究と開発を推し進めている最中なのです。

MITの研究者がたった今開発を進めているのは、「人間の表情の裏にある感情を読むソフトウェア」です。このソフトは、もともとは自閉症の人々の心理的変化・動向の観察と研究のための技術としてスタートしました。このソフトウェアは人間の口、目、鼻の回りなどを含めた計22箇所のポイントをトラックし、その質感や色、形、動きなどを記録します。そしてこれらのデータと変数の組み合わせとパターン化による計算で、対象者の嬉しさと悲しみ、退屈と興味、嫌悪感に、はたまた侮蔑などといった感情を全自動で判断していくものです。

一方、アフェクティバ社はこのMITの技術をさらにもう一段階進化させ、「感情を読むメガネ」という、これまたSF映画で見たことがある装置を開発しました。実はこちらも、もともとは自閉症治療を目的として研究開発が進められてきました。とはいえ、今では営業職やそれに連なる人々はこの眼鏡に全く別の期待を寄せています。「この眼鏡は人間の感情を読むことができる。ということは、プレゼンや商談の最中でも、顧客の感情の揺らぎや状態を自動で知らせてくれるのではないか」という期待です。

まだ信じていない、そこの貴方へ!

The businessman with the daily log

とはいえ、仮に実現したとしても、「このようなテクノロジーにどこまで実用性があるのか」と疑問を持つ方もおられるでしょう。機械に感情を読み取る機能があり、かつ実用段階に入っても、それを100%当てにする人はいないでしょう。機械に誤作動は付き物ですし、そうでなくとも表情の作り方(肌肉の動きの大きさやパターンなど)は個人差が大きすぎるので、機械が相手の心情を読み間違う可能性もあります。こう考えると、実現後も機械が提供する分析結果と情報はあくまで判断材料の1つに過ぎず、他の情報(例えば自分が直接相手を見て受けた印象など)と組み合わせて相手の心情を推し量るというのが、最も現実的な落としどころでしょう。

とはいえ、判断材料が増えること自体は間違いなく良いことですし、また「自分だけでお客さんの観察をしなければならない」というプレッシャーから解放されることで、営業トークやプレゼンテーションに集中しその質が向上するかもしれません。

出典:http://raconteur.net/business/glasses-that-can-read-emotions-in-a-sales-pitch 

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