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アウトソーシングは最早必要ない!?RPAによる激変の荒波!②

迫りくる激変の荒波。対するBPO業界の明日はどちらだ

前回の記事では、RPAによる作業の自動化の促進がBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業界を縮小させ、衰退させる可能性について記述しました。

つまり、将来的にはBPO業界それ自体がRPAによって取って代わられるかもしれないのです。現にデロイト社の研究では、2017年までにグローバル企業のリーダー陣の実に55%がRPA導入のための投資を検討し始めると予測されています。それでは当事者であり大ダメージを受けるかもしれないBPO業界は、この兆候に対してどのように向き合うつもりなのでしょうか。ただ傍観するだけなのか、それとも既に何らかの対抗策を講じているのか。

今回の記事では、BPO業界が具体的にどういった変化を求められるようになるか、RPAとの共存は可能かなどについて、RPA分野の第一人者の方々の意見や研究を引き合いに出しながら紹介していきたいと思います。

やはり従来のアウトソーシングだけでは食べていけない?今こそビジネスモデル改革の時か

シンフォニー・ベンチャーズ社のBurgess氏は、「アウトソーシングできるほとんどすべてのものがRPA化できるのでRPAはBPO市場にとって大きな脅威です。それ故、オートメイション化が世界に普及すればするほど、BPO ベンダーは収益元やビジネスモデルを多少なりとも変え新しい工夫を加えざるを得なくなっていくだろう。」と述べました。つまり、BPO業者が生き残っていくためには、「バリューチェーンを旧来のものより高度にするか、あるいは変革する」ことが必要となっていくということでしょう。また同氏はその例の一つとして、「アウトソーシングのプロセスの実行者としての役割よりも、むしろコンサルタント業務を引き受けるようになるケース」の可能性を提示しました。

荒波への適応は既に始まっていた!BPO業者の強かな努力!

一方で、ロボットプロセスオートメーション研究所の社長兼経営責任者であるRaheem Hasanは、BPO業界に対して以下のような比較的前向きな予測を立てています。「BPO業者はこのRPAの流れがやってきていることに気付いており、また上手く適応しようと試みる者も少なくありません。例えば進んでRPA業者との業務提携の締結を図る業者、もしくはRPA技術を購入・開発し、自社のサービス内容に取り入れようとする者もいます。RPAは間違いなく彼らの在り方やビジネスモデルに影響を及ぼしていますが、こうした企業努力を見る限り、対応していけるものも多いでしょう。少なくともBPO業界そのものの一掃は起こらないでしょう。」

つまり、BPO業者はビジネスモデルを見直す必要はあるかもしれないが、それをしっかりと行い適応の準備を整えさせすれば、完全に排除されることはないということです。

BPO業界の未来とは結局・・・? 

これまでBPO業界にRPAが与えるインパクトの予測についてあれこれと紹介させて頂きました。しかしこれまでのところ収益やマージンへの影響はまだ明確に算定されてはいません。つまり、具体的な影響などはまだまだ未知数と言えます。このためHfS 研究所のReuner氏は以下のような考えを述べました。

「RPAは高レベルのオートメーション化の促進剤になるという人も、またそれに伴いBPO業界は廃れていくだろうという人もいます。しかし、その答えはまだ誰にもわかりません。答えを出すには時期尚早です。」

関連記事;アウトソーシングは最早必要ない!?RPAによる激変の荒波!①

出典;http://raconteur.net/business/are-robots-a-threat-to-the-outsourcing-industry

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