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明日に向けての投資?それともただのコスト?増えないIT予算の現実!

オートメーションが急進化!・・・ところで本当に活用されてるの?

前回の記事では主に3つのテーマについて書かせて頂きました。
・ITを駆使することが競争力を高める上で重要になってきたこと
・それにも関わらず大半の企業が未だにルーティーン業務のサポート以上の役割をITシステムに与えていないこと
・そして従来のITシステムの限界性を超えるインテリジェントオートメーションが発達しつつあること
>の3点についてでした。

しかし発達しつつあるとはいえ、RPAが世界中に普及したわけではありません。むしろ、ビジネスの現場に実際に応用された例はまだまだ少ないと言えるでしょう。

その理由の一つは、「IT予算の不足」にあると言えます。前回の記事のおさらいになりますが、現在でも企業の「IT戦略への予算」は十分とは言えません。従来のITシステムは「ルーティーン業務のサポート」以上の役割は果たしてこれなかったためです。その過去の事情が現在の予算配分にも反映され続けているのは問題ですが。

とにもかくにも、せっかくインテリジェントオートメーションが急進化を見せ、RPAが実用レベルに近づいたところで、予算が足りないためにその発達を後押しすることも自社のITアーキテクチャに組み込むこともできない企業が多いのが現状です。

参考記事:30年前の予言は現実となったのか?ITの過去現在、そして未来

「不十分な予算」ってどの程度?あなたの会社は大丈夫?

それでは具体的に、「不十分なITへの投資」とはどの程度のもので、どのように割り振られているのでしょうか。
ある調査会社によれば通常、世界の中・大企業は「売上のうち平均4%-6%をIT予算に投じる」というルールに則っているようです。ここで問題なのは、そもそも企業がIT予算を戦略的投資として考えているのではなく「売上のうちどのくらいまでなら回していいか」という観点で考えていることです。それは言ってみれば、IT投資を戦略的投資ではなく、必要経費のコストとして捉えていることを示しています。ITに対する投資はリクルーティング活動やM&Aなどと同じように、会社の繁栄のために重要なのに、です。2015年ですら、前年比で3%程度の増加するに留まりました。

また別の切り口を見ますと、「成長中の大企業すら、IT投資の絶対額としては増やしているものの、予算全体に占める割合はむしろ減らす傾向にある」といいます。

なぜ予算を増やせない?CIOの抱えるジレンマとは

奇妙なのは、世界中の企業にとってITを活用するインセンティブは年々増しており、そして多くの者がそのことを意識しているにも関わらずにこのような事態が常態化したことです。現に、CIOへの情報提供を目的としたある雑誌は「会社の外部と内部の関係者がITに関する実施項目やチェック項目を増やしているのに、そのために十分な予算が回されていない」と指摘しました。

つまり、「ITをより戦略的に活用することの重要性は広く認識されている。だが、社内調整の不備などもあり、そこに十分な予算を回し切れていない企業」というのが、数え切れないほど見受けられるのです。

そのため結局、RPAとは程遠い古いITを今でも活用し続けざるを得ないという現状があります。

出典;http://www.irpanetwork.com/wp-content/uploads/2016/01/arago-whitepaper-2-Dec.-2015-FINAL.pdf

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